ジェネラティブ・アートを彫る
私にとって木を彫ることは、自分の存在を刻むことであり、過去・未来を超越する行為です。
プログラム上でアルゴリズムを考えることは、コンピュータとの共創であり時に意図しない形状を生み出します。そして、同じものは二度と生まれません。私は、人間も人生もある種のアルゴリズムではないかと考えます。
この作品では、ランダムに生成された唯一の“かたち”を彫ることで、現実世界と繋ぎ合わせ、新しい意味を持つものに生成すると同時に、人間ができることは何かを模索する試みです。
p5.js・水性顔料・木彫・合板
water-based pigment, wood carving, plywood
85×120cm
2023
FACE展2024
本作はFACE展2024にて展示されました。FACE展は2012年度から始まった現代絵画のコンクール展です。様々な技法やモチーフで時代の感覚を捉えた、真に力があり、将来国際的にも通用する可能性を秘めた作品が選出されるそうです。1184点の作品から厳選な審査を経て78点が入選しました。
FACE展2024
2024.02.17(土)- 03.10(日)
SOMPO美術館
process
板に転写したのち彫刻刀で彫り、ローラーで水性顔料をのせます。公募展用に仮額も制作しました。